なんで学生時代に面倒で難解な数学を学ぶのか?

今日は土曜日のセミナーの準備に追われていました。

明後日だというのに資料が全く仕上がっていない。。。

はい、ギリギリにならないとエンジンが始動しないタイプです、私。

 

こんばんは、コーチングスケイプの大森です。

 

ブログのネタを探していたら、こんな記事を見つけました。

 

子どもが理系に興味を持てるよう、親ができること

 

学生時代は数学が苦手で、とにかく逃げまくっていました。大学受験も数学を避け私学文系に。

こんな私ですが、大人になって数学の大切さを思い知りました。押し付けたくはないけれど、なるべくなら娘(まだ小学生)には数学から逃げてほしくはないのです。

でもこの間、コンピュータプログラミングに興味があるような発言もあったので、親としては期待しています。

数学って、学校で習っているときは「計算」が中心だと思っていました。でも、現代の数学は違うんですね。だとしたら、学校のカリキュラムも変わるといいのに。おそらく18世紀から19世紀あたりの数学を今の学生は習っているのだと。

 

コーチングの中で、コーチは言葉を大切にします。言葉は概念を表現する手段ですので、クライアントの考えを整理したり、気づきや発見を促すためには、この概念が重要になってきます。

で、「言葉」そのものが概念の塊だし、その究極が「数」だということを最近学びました。数学のあのやたら面倒くさい二次方程式やら証明やら、幾何や代数やらを学んだのは、この概念、特に抽象化のスキルを身に着けるために重要だと大人になってから知ったわけです。

学校やら受験のテストの点数が高い、つまり「学力」は大人になってからあまり求められません。ま、入社の時に意味もなく学歴を気にする人事の方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的には関係ないのです。

 

大人になってから求められるのは「思考力」です。学力は特に「記憶力」がものを言います。そしてある程度の思考力があれば十分。でも、仕事を持って働くようになると、考える力が非常に重要になってきます。その考える力の大きな推進力となるのが概念や抽象化のスキルです。

現場に即した具体的な話は理解しやすい。いわゆる「具体的で分かり易い」という評価を受けるような話です。でも、その具体的な話は個別の事象にしか通用しないのです。応用が利かない。

 

たとえば、パソコンのソフトの使い方を知りたいとしましょう。この時に

「文章を書きたければワープロソフトを使い、そこにタイピングして文章を入力していきます。コピー&ペーストを繰り返せば同じ文章を何度でも素早く入力できます。」

という説明よりも、「マイクロソフトワードという製品を使いましょう。購入したらまず…(中略)マウスの左ボタンを押しながら、コピーしたい文章の上をなぞり、次に…」という説明の方が具体的で分かり易いのです。

例が少々雑でしたけど、最初の説明はワード以外のワープロソフトにも当てはまります。例えばウィンドウズでもマックでもコピー&ペーストの機能は一緒ですから。でも「左ボタンをクリック」はウィンドウズだけ。(マックにはボタンは一つで、右も左もない)

 

細かな事象に対して個別対応してくれるのが「具体」的な説明ですが、応用が利きにくい。でも、「抽象」化された説明は個別対応はしてくれませんが、他の分野にも応用が利くことが多いのです。

職場で同じような仕事を教えているのに、毎回説明をしないと仕事を覚えられない人はいませんか?

きっと、この方は残念ながら抽象化のスキルが弱いのです。ひとつの仕事を覚え、それを抽象化しながら頭の中で整理できる人は、共通の属性のある仕事は基本的な部分は理解できます。なので、一つの仕事を覚えただけで、他の仕事も細かな違いだけを聞くだけで出来るようになってしまうのです。

 

私の場合、勉強嫌いで学力は高くありませんでしたが、抽象化のスキルは高かったのだと思います。よく「話のポイントを押さえるのがうまい」とか「ツボを押さえてる」などという評価を得たのもこのスキルのおかげだと思っています。

もう一つ付け加えておくと、以前の私なら抽象化のスキルの低い人に出会うと「前に同じような経験をしているはずなのに、なんでこの人は分からないんだろう?(記憶力がないんじゃないの?)」と不思議に思っていました。

でも、とある本に書いてあったのです。抽象化が苦手な人には抽象化の世界があるということすら理解できない、ということが。

これを知ってからは驚かなくなり、気を揉むこともなくなりました。だって仕方のないことだからです。

 

あなたの「一を聞いて十を知る」タイプですか、それとも?

 

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Photo by @yakobusan Jakob Montrasio 孟亚柯