コーチがゴールを持っている?

雪に弱い首都圏が大雪に見舞われた今朝、いつもは40分でたどり着く電車を2時間かけて目的地に到着しました。

雪国の方からは笑われるであろう雪の量ですが、まぁ予想通りというか、えらい目に遭いました。

 

こんばんは、コーチングスケイプの大森です。

 

さて、コーチングに興味を持たれて関連書籍を読まれた方、実際にコーチングを学ばれた方ならば、コーチングの対話で目指すゴールはクライアント自身が決めるものという認識ですよね。

コーチとクライアントは別人格であり、対等な関係性を築きます。どちらが上でも下でもなく、お互いを尊重しあう信頼関係を作るのです。少なくともコーチはそうなるように最大限の努力を怠らないはず。

クライアントが置かれている状況についてどう思うか、どう考えるかはクライアント次第です。コーチの価値観などは一旦脇に置いておかないとコーチングが機能しないからです。コーチとクライアントは生い立ちも価値観も違う存在なのですから。

例えば、まったく同じ立地、同じ間取りの家に住んでいたとしても、人によって感じ方が違います。Aさんは立派な家に住めてうれしいと喜び、Bさんは何でこんな家に住むことになったんだろうと嘆いているかもしれません。

この違いは、AさんとBさんの過去に原因があるかもしれないのです。Aさんは貧困状態から抜け出し新しい家を手に入れた。Bさんは事業を失敗して大きな邸宅を手放すことになり、以前の家の4分の1以下の今の家に住まざるを得ない。「過去」が影響して「今」の受け止め方が違うのです。もちろん目指している「未来」によっても変わることでしょう。

クライアントを尊重し、クライアントの考えを理解していくことで、コーチはより効果的な支援を行えるのです。コーチングのゴールもそんな尊重すべきことの一つです。

 

ところが、実際にはそうならない場合もあります。組織やチームの一員として活動している人は、所属している組織やチーム自体がゴールを持っています。ビジネスコーチングで会社からある方のコーチングを依頼されることがありますが、このような時には顕著に表れる現象です。プロコーチは組織が雇い主ですからその意向を無視できないのです。でも、クライアントの意思も尊重するというジレンマですね。

会社で部下に対してコーチングを行う場合も似たようなことが起こるかもしれませんね。部下が(心の中で本当に)やりたいと思っていることと、組織が目指すものが一致しない場合がそれです。

 

こういう時に私が心がけているのは、クライアントのゴールと組織のゴールの共通点や関連性を丁寧に探ることです。そこで拾い上げた一つ一つの要素を、クライアントと共に丁寧に紡ぎ合わせることで、その方のゴールのためにも、組織のゴールのためにもなるストーリーを作り上げていくのです。

とはいえ、完全に一致しないことも多く、そのすり合わせや意味づけをどのようにクライアントに昇華してもらえるかが成果の分かれ目になることが多いので、簡単な話ではないのですけどね。

 

自分の組織のゴールに、どのくらいコミットしていますか?

 

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