可愛い子には旅をさせよ

組織って、発足当時は創業者の意思が組織の性格に色濃く影響を与えるけれど、年月が経ちある程度まで組織が育つとその意思から自立する。組織に自我があるとまでは言わないけれど、スタッフ数が増えるに従いそういう傾向があるのではないか。

ここで問題となってくるのは創業者。子育てに例えれば子離れということになると思うが、組織と自分の人格の違いを創業者が受け入れるかどうかということになる。今まで色々な経営者にあってきたけれど、組織と自分の境界線をきちんと認識している人の話は聞いていて参考になることが多い。(実際に儲かっている会社が多いのです)

著作物も似たような性質を持っているかもしれない。発表して著者の手を離れると、著者の意思とは別の扱われ方をする場合がある。事の大小はあると思うけど、概ねそういうものだと私は思っている。

さて、私が今やろうとしていることはどうだろうか。企業研修などで使えるコーチング研修を作り、それをオープンソース的な扱いをしようと考えている。つまり誰でも無償で使えるということ。もちろん著作権は手放さないけれど、会員限定で加工・修正も可能になる。こうなると最初に作った研修とは別物になるかもしれない。少なくとも私のこだわりのポイントは誰かに上書きされてしまうだろう。自分のポリシーに反した作品が出来上がるかもしれない。

研修などを自分で制作したことがある人は分かってくれると思うが、手をかけて作り上げた研修は、自分の作品であり、子供みたいな存在だ。自分は上手に子離れできるだろうか。もう走り始めてしまったから後戻りはできないけどね (^^)

でも、オープンにすることで沢山のメリットがあるはず。広がりのその先を想像するだけで楽しい。広がりの中心には一緒に開発してくれるコミュニティができるはず。

興味があるかたはこちらをご覧ください。→ Facebookページ『コーチングの風景』

 

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Photo by s-a-m

個性と知恵と、その先にあるもの

2010年から3年間、写真を学んでいた。それ以前にもフィルムカメラが主流の時代に写真を撮っていたりしたけれど、きちんと教わってみようと思ったのが始まり。最初は最新のデジタル技術に憧れてデジタルカメラを買ってみたけれど、途中でフィルムカメラに戻った。モノクロ写真で作品を作ろうと思ったのが理由で、モノクロならフィルムだろうという思い込みも手伝った。

学び始めた当初は「構図」とか「画角」とか、そんなことを考えて写真を撮る。作品を作るうえで同シャッターを切るかが重要だと思っていた。それがモノクロフィルムで撮影をするようになってから変化が生まれた。自分でフィルムを現像し、印画紙に焼き付ける。この作業を続けるうちにプリント技術の大切さが理解できた。プリントが作品を決める、シャッターを切る際の構図や画角などは良いプリント作品を作るための準備にすぎない、というくらいに私の中の重要度が変わってしまったのだ。

このようなことは写真に限ったことではない。スポーツだってなんだって、学べば学ぶほどに最初は分からなかったことが見えてくる。実は研修を実施する時も同じだ。最初は研修をする、ヒトに何かを教える(伝える)上で、知識や情報が大切に思えていた。大切さは今も変わらないけれど、もっと重要なことがあるのではないか。

事業計画や製品情報のプレゼンテーションでは内容の理解と共に「伝え方(表現手段)」が大切になる。研修はそれを含めて、ファシリテータが持つ「何か」がとても重要で、それはその人の個性であったり、(決して知識や情報の量ではなく)知恵ではないか。

そう考えるようになってから、それらの「個性」や「知恵」を集約させるような仕組みがあれば、きっと何かすごいことが起こると信じている。

 

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