コーチングを盲信すると自分自身が苦しくなりますよ!

コーチングは魔法の杖ではありません。

よく聞く言葉ですが、どういう意味なんでしょうね。

 

こんばんは、コーチングスケイプの大森です。

 

「何でもかんでもコーチングっていうのは受け入れられない」

よくマネージャ研修でコーチングを教えていると、こんなことを言われるのです。

私もその通りだと思います。何でもかんでも「コーチングで解決!」という人がいます。先の言葉は、こんな考え方に対する提言なのだと思います。

 

コーチングそのものは素晴らしいものです。人材育成でも強力な武器となってくれるはずです。

ただね、、、会社でマネージャが使うときには問題点もあるのです。

それは、相手の気づきを待っている仕事とにならない、ということ。

仕事には必ず納期があります。時間的な制約事項が「気づき」が生まれるまでの時間と利害関係を生んでしまうのです。

会社でマネージャが仕事の一環で使うのであれば、仕事を優先すべきだと思います。

だから、相手の気づきを待っていられないときは、納期優先で教えてしまったほうが早いです。

 

でも、ちょっとだけ。。。

ちゃんとその意図を伝えましょうね。

「ごめんな。今日の夕方までに確実に終わらせなければいけないので、今回は教えたとおりにやってくれるかな?」

口頭で伝えたら5秒くらい。たった一言添えるだけでいいのです。

要するに「今回は特別だよ。ほかの時はあなたの気づきやあなたの意思を尊重します」ということが部下に伝われば信頼関係は壊れません。

プロのコーチはこの限りではないのですが、マネージャが仕事として行うコーチングですからね。これで十分なはずです。

プロのコーチが行うコーチングは、クライアントと「コーチングを行います。あなたはクライアントで、私はコーチです。コーチは~」と説明し、合意(契約)をしてから行うので問題ないのですが、日常生活すべてにコーチング!と思わないほうが身のためです。時として信頼を損なう場合だってあるのですから。

 

会社だけでなく、日常生活でコーチングを意識しすぎると副作用もあるわけです。

例えば、子育て。

「子育てコーチング」を否定するわけではないのですが、何でもかんでもコーチングと思って子供と接しないほうがいいということです。

「怒らないで、叱る」というのは正論です。でも、絶対に怒らないというのも考えものです。

子供にとって一番身近な人間が家族です。家族の中の子供は社会から守られた状態です。

でも、子供が大きくなるにつれて社会と接する機会が増えます。親の知らない子供だけの世界を持つようになるのです。

きっとそこでは人様の感情にさらされることもあるでしょう。

もし、その子が他人の感情に対する免疫を持っていなかったら、どうでしょうね。

怒った相手に対する対応とか、少しずつ覚えていくのも成長過程です。

なのに、一番身近な人間が怒らないって。。。

年がら年中怒ってばかりも問題でしょうけど、まったく怒らないのも問題なのだと思います。

 

そもそもの話、私の親はコーチングなど知りませんし、怒って顔を引っぱたかれたこともあります。

コーチング的に子育てしなければ良い子が育たないのであれば、そんな親に育てられた私は(そして兄も)ろくでもない人間だということでしょう。

ちなみに兄も私も、きちんと働いて、社会生活を送っております。

 

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愚痴くらい言わせてあげればいいのに

世の中にはゴールデンウィークという何日も休める日があるらしい、という都市伝説を知りました。

それが本当だったら、なんと素晴らしい事でしょう!

 

こんばんは、コーチングスケイプの大森です。

 

いえ、私も休むんですけどね。でも、今日は仕事でした。

忙しい人たちが集まろうとすると、なかなか日程調整が難しく、なんだかんだで予定が入っていない日というと休日だったりするわけで。

会社に勤めて雇われの身だった頃は休みの日が待ち遠しかったのですが、独立してからは、休み=仕事が無い=お金が入ってこない、という公式が成立して休むことが不安になるのです。儲かっていない時期は特にそう思いますね(笑)

 

こんなところで愚痴を言っても仕方ないのですが、昨日の記事で「真面目な雑談」が社内コミュニケーションの要みたいなことを書きました。これ一歩手前の話になりますが、愚痴が言えるか言えないかも判断基準の一つかもしれないと思うようになりました。

愚痴っぽい人は私も苦手です。そんなことばかり言っても何も変わらないよね、と感じて余り続くと聞いているだけで嫌になってくる。

愚痴ばかり言うのも問題ですが、「愚痴すら言えない」雰囲気というのも息苦しい。

人間ですから負の感情があります。それを貯めこむことは精神的に良い影響はありません。それを適度に吐き出すことで、前向きな気持ちを取り戻すことが出来るのですね。

「愚痴すら言わせてもらえない」ような組織は、本音を漏らせない、本音で会話ができない状態なのです。

本音で語り合えない雰囲気の組織と、多少の愚痴を言う程度のことが許されて自由に発言できる組織。あなたならどちらの組織に属したいですか?

私なら後者です。ただ、愚痴ばかりになると困るので、愚痴を前向きな気持ちに変換できるコミュニケーションがあればいい。

ただそれだけなんですけど、なぜか愚痴すら言えない雰囲気を出している組織やマネージャーが多いのも事実です。

「あぁ、やってらんねぇ。経費を使わずに大きなイベントをやれって言われてもな…」
「そうだよね、分かる分かる。うちの部も同じだよ。」
「ありがとう。でも、やるしかないんだよね。何とかアイデアを絞り出さないとな」
「だよねぇ。お互い頑張ろう。愚痴りたくなったらいつでも聞くよ!」
「そうだね、俺も頑張るよ。」

これって、ダメな会話ですか?

 

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Photo by peteandcharlotte

君の理想は分かるよ。でも僕はどうしたらいいの?

昨日の「さぼる日」を利用して、接骨院に行ってきました。

左肩の痛みの原因、五十肩を治すためです。昨年まで同様の症状を右肩に患っていたので、今回も大丈夫だろうとの素人判断で医者に行っていなかったけど、考えてみたら右肩の期間も含めると2年近く不自由を強いられているので、そろそろきちんと治療を受けようと思った次第です。

放っておけば治る症状だし、医者に行くのも面倒に思っていたのですが、やはり直面した問題に対処しなければいけませんね。自分の体ですから。

 

こんばんは、コーチングスケイプの大森です。

 

会議でもなんでもいいのですが、理想を言って満足している人って案外多いものです。大上段に構えた正論というか、理想というか、いずれにしても現実的な「解」すら見出さずに、自分の気持ち良い事だけを言って話を終わらせる人のことです。

経営者にも多く、具体的なことは「現場が考えればいい」と。

確かに現場からは現実の積み上げ的な意見も多く、大きなことを成し遂げようとしたら、経営者的視点でアイデアを練った方がいいのもわかります。

でも、実現可能性を無視していたり、もしくはものすごく見積もりが甘いと、現場にものすごく負担がかかります。

この場合、理想と現実のかい離が生まれます。

人間は「今」が未来につながっていると実感できることで満足し、納得する生き物です。理想と現実に埋められない谷間ができると不安になります。そんな心理状態には他人が忍び込みやすい隙が生まれるのです。

 

例えば詐欺師、新興宗教やテロリストの類。こうした人たちは隙に付け込むのがとても上手です。理想ばかりで今の自分が何をすればいいのかを指示してくれる人が居ない。そんな時に表れる人たちです。

そこまで悪意が介在しなくても、身近なところでも「転職」があります。

今のままで自分は大丈夫だろうか。会社のビジョンは分かるけど、今の自分のやっていることの意味が見いだせない。そんな時にこんな声がかかるとどうなるでしょうか。

「あなたを必要としている会社があります」
「ぜひマネージャとして、あなたの力を活かしませんか?」

不安に付け込まれたら、誰だって迷いますよね。むしろ、嬉しいとさえ思うはずです。

すべては「自分が役立っているかどうかわからない」という不安から生まれるのです。

 

I trust you completely, but please send cash.
(君のことは本当に信用してるよ。でも現金をください。)

 

以前、同僚(アメリカ人)から教えてもらった言葉です。夢や理想もいいけど、現実も大切なんだよという意味の格言らしいです。

相手の現実的な立場に目を向けず、自分のやりたいこと、理想ばかりを押し付けていると、いつの間にか周囲に人が居なくなっているかもしれませんね。

 

あなたは理想主義者?それとも現実主義者ですか?

 

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Photo by Jake Cook